INSIDE
Steamオータムセールで安かったから。
3D描画の2D横スクロールアクション謎解きゲーム。終始精神的に不安になってくる世界を淡々と逃げまくる。
半日でさくっと終わる。
雰囲気&デザイン超重点で、導入とか画面UIとかちょっとでもデザイン性を損なうものは全部かっ飛ばす。潔い。
アクションの操作性が超ナイスで、終盤のキー操作全然習ってないのにそれっぽく動いてびっくり。飛浩隆的な生き物を超スムーズに動かせてめっちゃ面白い。
行くべき方向に行きたくなるように光置いてみたり、オブジェクトをほんのり明るくしてみたり、画面UI全部捨てても遊べるようにユーザの誘導めっちゃ頑張ってる。
が、ちょっとでも作者の意図外れた動きしたり、説明が足りてなかったりすると途端に積む。操作方法由来で詰んだりするとめっちゃ腹立たしい。
デフォルトの操作キー設定がゴミで、UpとJumpに同じキー振ってあったり、右EnterとかいうわけのわからんキーにGrab振ってあったりして何度か詰んだ。最初に適当に散らしておくのがオススメ。
そもそも謎解きゲームが好きじゃないというのがあるせいか、ゲームの進行自体はああそう。って感じ。
いかにウェルデザインドなゲームを実現するかっていう検討と努力と実装はすごい。
たびたび出てくる、すっと引いて巨大構造物をどーんって映してバストネスを感じさせるカメラワークは必見。
深紅の碑文
華竜の宮の続き。
結末がわかってる分、世界どうなってしまうのっていうハラハラ感は特にない。どちらかというと世界が滅ぶ話じゃなくて、民族が衝突して大変だよねって話。
前作でマキめっちゃかわいいなって思ってたら、案の定お姉さんになってて笑える。が、よくSFに出てくるきれい目アンドロイドになっちゃって魅力半減。
新しく出てくる人たちの行動が一貫してなくて、キャラがいまいち伝わってこない。
核融合がすごい勢いで嫌われてるけどなんでなん?絶対破綻する!とか人間の手には負えない!とか超感情論的な根拠で終始全員からすごいdisられてて謎。
太陽光なくなるんだからそんなこと言ってる場合じゃないでしょうに。
宇宙の果てに人工知能ぶち上げる計画とか、レーザー推進とか、変形する少女型兵器だとか、電波で乗っ取り生物兵器だとか、出てくるものにぐっとくるポイントがあまりなくて残念。
SF成分はかなり低め。
ぽいぽい人を殺してみせたりするけど、物語上あまりそこで殺す意味が感じれらなくて、三国志の最後のほうを読んでる気持ちになる。
エベレスト 3D
デイアフタートゥモローがあんまり寒くなさそうだったので寒そうな映画。
3D映画だけど山の映画のどこが3Dになったんやろか。山ってめっちゃ焦点距離遠いから大して3Dできない気がする。
エベレストの登山隊が嵐に巻き込まれて遭難したりする。実際の事故がベースになってるとか。
嵐が来たら困るから2時になったら降りるからね!って宣言しておきながら、お前絶対降りる元気ないだろみたいなへとへとな人の熱意に押されて時間制限無視して登頂してやったぜ!とか感動やった挙句、帰れなくなるの本当になんなん。
そんなんだから人が死んでも、ああそりゃ死にますよねとしか言えなくて困る。
演技も適当で手足が凍ってるんだとか言いながらめっちゃ普通に這ってる。一晩凍ってた人が思い出したように復活する。ギャグかな?
色々雑だしテーマもよくわからん。
登頂したところの風景は綺麗だった。
カトマンズってああいう感じの街なんですね。
3Dで見れば超立体的なエベレストが見れたんですかね。
デイ・アフター・トゥモロー
華竜の宮読んで久しぶりに見たくなった。
温暖化のせいで海流が狂って超寒くなるからみんなで頑張れ。
超アメリカ映画。
計算リソースさえ渡せば博士がどんどん予測する。
北半球滅びる!とかいってそうでもない。
見捨てるしかない!とかいってすげえ生き残ってる。
絶望感0。滅びる滅びるといって結局滅びない作品はダメ。
愛とかが全部解決しちゃう作品はもっとダメ。
ダウンバーストで上空から超冷たい空気が吹き込むらしいけど、断熱圧縮過程でめっちゃ温まるじゃん?
めっちゃ寒い空気降ってきても数秒で凍らないじゃん?
北極の氷が解けて沈んで海が冷たくなってなんですげえ低気圧ができたん?
なんですげえ風が吹いただけでニューヨークに津波が押し寄せたん?
華竜の宮もいっかい読みたくなった。
Re:ゼロから始める異世界生活
なろう!。
死んだらリスタートで無能が異世界でがんばる。ラノベ版バタフライエフェクトみたいなやつ。
ありがちな俺TUEEE、ヒロイン総デレ脳スポアニメでしょと思ってたら、意外とそうでもない。個人的に今年のアニメの中で見ごたえNo.1。
本気で絶望させにかかってくる。ヒロインにめちゃくちゃ可愛い笑顔させときながら、返す刃で激しく殺してみせたりする。見てるこっちもやめてくれええってなる。すげえ。
後半松岡禎丞が悪役やってるけど演技すごい。心が折れてる主人公を全力で煽る煽る。
無能主人公がリスポーン繰り返して成長!って話だからしょうがないのだけど、無能っぷりが持ち前の馴れ馴れしさと調子乗ってる加減にあいまってめちゃくちゃ胃もたれする。
絶望するたびヒロインに全肯定されて復活する。メイド服青髪水瀬いのりに全肯定されてえ。ずるい。
無駄な話がないし、ばらまいた伏線は丁寧に回収するし、尺使うべきところできちんと尺使うし、最終話できちんと話がひと段落するので、構成と脚本が超優秀だと思います。