PERFECT DAYS
トイレ清掃員のおじさんが丁寧な暮らしをする話。
丁寧な暮らしっていいよねと言っている。良い。
その人が良しとする良さの追求(この映画では木漏れ日集めとか昔の洋楽のカセットテープとか)っていいよねと言っている。良い。
しかし、ことごとく"個人的な良さ"が他人に理解されてチヤホヤされる描写に繋がっててダメ。
集めてる昔の音楽のカセットテープは中古屋の店員に「おぉこれはレアっすね」みたいに言われるし、若い女の子にぶっ刺さって挙句ほっぺにチューされるし、姪に読んでる本がぶっ刺さって「この本の登場人物って私だと思う」とか言い出す。俺の思う良さって、実際女子供にとっても良いだろ?というスケベ心が満載で、ダメすぎ。
ツイで話題になってたはがき職人のおじさんが妹とか職場のカワイイ女の子とかだけに理解される漫画(https://yanmaga.jp/columns/articles/5835)とかと本質は一緒で、むしろいい映画の皮をかぶってる分よりタチが悪いともいえる。
そりゃあ僕も突然激カワ女の子が泊まりに来て自分勝手でやってる趣味を褒められてえよ。
本当に丁寧な暮らしと個人的な良さの追求の良さを言いたいなら、冴えないおじさんが牛丼チェーン店に通って、駅ビルのカメラのキタムラで現像してもらって、車でかけた昔の洋楽は10秒で飽きられてSpotifyかけていいすか?と聞かれ、いきつけのお店が混んでたら声が小さすぎるわ存在感なさすぎるわで全然オーダー取りに来てくれず、姪は普通に友達の家に家出してる。でも俺は日々の生活と木漏れ日の写真と木の鉢植えを大切にしているよ、とするべき。
画的には激渋住居&店で役所広司が寡黙な真の男、みたいな演技をするのでかっこいいし、実際その力か公開時には評判良かったと思うのでいいんでしょう。僕は許さん。
SHIROBAKO
疲れたので。
働くとは何かって話。このアニメ作った人たちがたまたまアニメ制作会社に勤めていたからアニメを作る話になった。
なんであなたは働くんですか?
酷い扱いを受けても転職しないんですか?
後工程、お客さんのことを考えて働かないとだめですよ?
みんなで力を合わせて何か大きな仕事をするってやっぱりいいよね?
あなたが見えている部分はほんの一部分でも、本当にたくさんの人の力が合わさって世の中は動いていくんですよ?
みたいな本当だったら説教臭いことを考えさせながらきちんとエンターテイメントをやり、最後に働くっていいことだよねって思えるようまとめてくれる最高のアニメ。
が、実際に働きたくはないよな。5億欲しい。
矢野パイセンか宮森パイセンにどやされる職場でなら働きたい。
見たことある人も働き始めてからもう一度見るべき。
フリクリ
最近フリクリの劇場版がタコ殴りされてるのを見て、こんなタコ殴erを生むほどの原作てなんやねんと思ったので。
アニメクリエイターが調子乗ってめちゃくちゃいろいろやるアニメ。
とにかくGAINAXとProduction I.G.の絵の人、音の人、演出の人が面白いと思ったこと全部やる。話の筋はあってないがごとく、とりあえずパンチ力だけでぶち込む。
だから、常時BGMにピロウズのギターがびゃかびゃか鳴ってるし、EDは無駄に実写で原付のストップアニメーション(なんで?)だし、登場人物は大体の問題をギターで殴って解決する。とりあえず力こそがパワーなのだ主義。
実験的過ぎて1話見るのにめっちゃ体力がいるが、それだけあってアニメを見ているだけなのに脳とか目とかいろいろ鍛わる気がしてくる。
全部力でぶん殴っちゃえばいいのだ主義で青春っぽい雰囲気を走り抜けるから、見た後のサッパリ感がものすごい。
これOVAらしいんだけど、ちゃんと制作費回収できたんやろか?狂信者を生み出すが世間一般には絶対受けないでしょ。
この素晴らしい世界に祝福を!
TLに流れてくる黒魔法使いちゃんのえっち絵が良いので。
ふつうの異世界転生なんだけど(常々異世界転生が1ジャンルとして成立しているののはおかしいと思っている)、大して主人公が俺TUEEEEEしない。
ヒロインも典型的ヒロインがいるわけでもなく、酒飲んだくれてる女神、邪気眼黒魔ちゃん、ドM女騎士とかいう色物メンツで固めてくるから挑戦的。どちらかというとギャグアニメ路線か。
ヒロインがダメダメで、主人公がなんとか面倒見るという構造なのでジト目が少なかった。
黒魔同士ちゃんのキャラデザだけが無限にかわいいのと、黒魔同士ちゃんの爆裂魔法の描写だけが無限にかっこいいのが見どころだった。
異世界転生にしては頭おかしい(行動の動機が狂ってる)登場人物が出てこないので、安心して見ていられた。
2期の頭、絵崩れすぎじゃない?ヤバくない?って思うけど、そういう作画ってことみたい。が、2期OPの崩れ加減はそういう表現だとは言わせない、許さん。
キングスマン
青年がイギリスの秘密スパイにスカウトされて俺TUEEEEする映画。のように見せかけてただ楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画。
悪役が各国のブレインと意味深に暗躍活動を語り合ってるんだけど、その内容が「地球温暖化は地球のインフルエンザ。ウイルスである人間は有能な奴以外全部殺そう」とかいうキチガイにもほどがある内容でがっかり。悪役には哲学ある悪役をやって欲しいよなぁ…と思ったが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画だったので問題なかった。
秘密のスパイ機関のトップがそんなあからさまなキチガイアイデアに賛同すんなよ…と感じられるが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画なのでしょうがない。
「犬を撃ち殺さなかったお前はなんて根性が足らんのだ、本当は空砲なのに…」ってしみじみ語るけどお前犬殺さそうとした張本人やんけなんなん…と思ったが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画だったので問題ない。
作中の至る所で「イギリス紳士とは…」って語られるけど、お前らやることなすことゲスだし理性ないし紳士のかけらもないやんけと思われるが、そのダブルスタンダードさがイギリス紳士ということでよろしいか。
なにげないお店の裏に隠し扉や地下通路があったり、壁掛けの絵を傾けると壁が開いて武器が出てきたり、THEスパイ的なスパイ描写はロマン。
悲壮な音楽が流れる人類滅亡はまあエモいが、愉快に人類滅亡ってのもかなりエモい。その点陽気なBGMで花火吹かしながら世界中で殴り合いする画ってエモエモのエモだよね。
これ作者虐殺機関読んだでしょ。