小説

月は無慈悲な夜の女王

名作SFだというので。 月に住んでる人たちが革命して地球から独立しようとするお話。 まごうことなき名作。 革命ってめちゃんこエモいんだけど、そこのエモさプッシュはそこそこに、月の生活とか、男女比が偏った社会での生活の在り方とか、月で独立しようと…

溺れる魚

風呂敷広げてびっくりするほど雑にたたむ。 現代芸術家はいけ好かないもの、やくざは人間でないからいくらでもいたぶってもよいもの、警察は最後に勝つもの、ステレオタイプアンドステレオタイプ。 暴れてグロくさせてカーチェイスすればいいと思ってる。

天冥の標 Ⅱ 救世群

なんじゃこれ。 黒髪細身白ワンピース美少女が出てきて日本SF。 読むべき。

天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ

すごい。完全に読むべき。 天冥の標って名前とフォントと表紙で損してませんか? 結局メニーメニーシープ読んでも何が天冥で何が標なのかよくわからん。 人間が宇宙中に広がって、植民してる星で統治者がしんどいから打倒するんだけど。ってお話。 風呂敷を…

暗黒少女

ミステリー。 ミッション女子高の高貴な文学部で高貴な学級裁判するお話。 お姉さま!みたいな世界でミステリーやるのはちょっと新鮮で良いですね。 いかにどんでんを返してやろうかばっかり考えてて、話のツメがくそ甘い。ミステリーとしてそれでいいのか。…

横浜駅SF

自己増殖する横浜駅が日本本土を覆いつくしてしまったお話。 人口建造物フェティシズム的にはかなりアツいのではないか。富士山を覆うエスカレーター、谷を跨ぐ無数の連絡通路、甲府盆地にそびえる層状の横浜駅。 BLAME!とかシドニアとかの立体構造フェチSF…

ふわふわの泉

材料から入るSFは説得力が違う。 超軽量、高硬度、高強度の軽量で安価で大量生産可能な万能素材ができたらどうなるのかみたいな話。 いかに素材がすごいかだけじゃなくて、いかに安く簡単に材料が作れるか、加工ができるかについてしっかり書いてあってよい…

ディアスポラ

二回ぐらい挫折して積んでたけど帰省の新幹線で倒した。 最強にSF。人格が計算機に乗るようになったらどうなるかについての全て。 本の頭から精神の形成の過程ごりごり突っ込んでくるのヤバい。 とりあえず3ページまでに美少女が脱いだり、人が死んでみたり…

僕が愛したすべての君へ / 君を愛したひとりの僕へ

一つの作品が2冊の本に分かれてる。しかもどちらから読んでもいいらしい。すげえ。 僕が愛したの方から読んだ。 並行世界が発見されて、自由に行き来ができるようになったら。 それぞれの世界が実習であらわされる独立の世界としてみたり、人を救える並行世…

深紅の碑文

華竜の宮の続き。 結末がわかってる分、世界どうなってしまうのっていうハラハラ感は特にない。どちらかというと世界が滅ぶ話じゃなくて、民族が衝突して大変だよねって話。 前作でマキめっちゃかわいいなって思ってたら、案の定お姉さんになってて笑える。…

華竜の宮

やばい。

いなくなった私へ

面白くてするりと読めた。するりと読ませる文章力すごい。 ただミステリーではない?のでわ? このミス大賞の優秀賞受賞作ということなので、僕のミステリーに対する認識が狭いだけなのかもしれない。 きちんと広げた風呂敷を丁寧にたたむのはえらい。 ただ…

スワロウテイル人工少女販売処

ハードなラノベ、ソフトなSF。 セックスすると死ぬ病気が流行りました。だから男女で分けて済むようにしました。各自治区には、異性の代わりとして人間に限りなく似せて作った人工妖精をばらまきました。みたいな世界。 いくら犯人殺しても同じ手口の殺人が…

言壺

人間の思考を支援する装置があったとして、それに人間が依存していて、全部ネットワークで繋がっていたとしたならば一つの統一した言語世界ができあがるんだけど、それがバグったら世界やばいよね。全く意思疎通取れないよね。 インターネットとか人工知能と…

乳と卵

気が付かないうちにKindleに入ってた。 軽いネタバレ(泣けるだとか大どんでん返しだとか)食らった本はしばらく寝かせるのだけど、このメソッドは有効。適当に買った本と区別がつかなくなる。 で、これは適当に買った本の方だった。 熱い意志で豊胸手術をし…

私のなかの彼女

最近わたしだとかあなただとか言うタイトルの本ばっかり読んでる。 実家の蔵から祖母の書き物が出てきた結果作家になったりしていろいろ拗らせる主人公の話。 後ろ半分畳み掛けるような転げ方がたまらん。が、その割に四年後立ち直ってそれでも生きていくん…

あなたのための物語

脳の電気信号がITPとかいう言語で完全に記述できたとしたら。 ロボットやAIには身体性がどうだのこうだの言う話があるが、走れる!だとか話せる!だとか食べられる!というプラスではなく、死ぬ!病気になる!腹減る!みたいなマイナスのできごとでバシバシ…

砂の女

砂のじゃりじゃり感とか、塩水のベタベタつく感覚とか、浜辺の焼き付ける太陽とかめっちゃ伝わってきてすげえ。これが文学の力か。 砂の女めっちゃエロい。これが文学の力か。 おっさんが砂の生活に閉じ込められて慣れちゃう話。 水、女、嗜好品ってどんどん…

あなたの人生の物語

あなたのための物語と間違えやすすぎる。 最後の人間の美醜を判断する昨日だけ殺せるようになった未来の話とか最高。 容姿至上主義にいちゃもんつけるだけじゃなく、いろんな見方からアレしているのが公平。 途中「テレビに出てくる女優なんていうのは容姿の…