天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ
すごい。完全に読むべき。
天冥の標って名前とフォントと表紙で損してませんか?
結局メニーメニーシープ読んでも何が天冥で何が標なのかよくわからん。
人間が宇宙中に広がって、植民してる星で統治者がしんどいから打倒するんだけど。ってお話。
風呂敷をぶわぁーって開く。今後10巻弱でちゃんと全部拾ってくれるとどうなるんだろう。わくわくしますね。
謎生物、アンドロイド、AI、改造人間なんでもアリ。めっちゃナチュラルに出てくる。すげえ!
霧に閉ざされた海でいきなり慣性航法しちゃうけど、初期方位と初期速度ないからどれだけ精度の高いセンサつんでても無理じゃんね。
革命って最高にエモいよね。よい。
自分の正義がある悪役ってエモいよね。よい。
突然星が消えるってめちゃエモい。
こう、基本的に全部要素要素がエモい。
安易に激エモ黒髪美少女出さないのが良い。しょっぱなから美少女描写入ってはいはい日本SF日本SF…って言おうとしたら普通に男の子でナイス!
みたいなね
すぐさま全部読むことにします。
夜は短し歩けよ乙女
映画の方。
京都大学近辺で天真爛漫知的黒髪ショート美少女が飲み歩くお話。
森見登美彦作品読みすぎて京都大学に行ってしまった高校の同級生の彼はきちんと森見登美彦生活できたのだろうか。
さすがの黒髪ショート美少女の声のプロであるところの花澤香菜さんが演じるだけあって、完全に知的黒髪ショート美少女だった。
絵作ってる人たちもすごくて、原作の浮遊感?夢心地感?がきちんとビシバシ絵になっててびびる。
一時間半しかないはずなのに、エモ倒してるキャラクタをぜーんぶきっちり描き切っててえらい。
原作ってこんなに拗らせた大学生および大学院生ないしは卒業生向けだったっけ?高校生の時に読んだ以来だからあまり記憶にないけど、四畳半と同じくらいルサンチマン大学生仕様。
どこでもどうやっても主人公になっちゃう知的黒髪ショート美少女が完全に知的黒髪ショート美少女すぎてつらい。知的黒髪ショート美少女こそがこの世の正義であって、他は全部そのおまけみたいなものなんだぜって気持ちになりますね。
エンディングもきちんとASIAN KUNG-FU GENERATIONだったりする。
星野源はあまりわからんかった。
拗らせてた人、拗らせてる人は必見。
運命じゃない人
邦画シリーズ。
太いピンクのゴシックが傾いてないから期待できる。
鍵メソが良かったので内田けんじ繋がり。
振られたばっかりの女の子ナンパしたと思ったら元カノが帰ってきて、ああなったとおもったらこうなってそうなるお話。
お?あれ?ってなって、あぁ~なるほどね、おおぉぉーって言っているうちに気が付いたら終わる。
ただ、パズル感強すぎてあまり映画を見たというよりは、テストの答え合わせしてすっきり!みたいな感。
どうも内田けんじの作品は終始コメディー調で推していくらしいんだけど、本作ではちょっとコメディー感が浮いて見えてHmmm...
その点鍵メソは話の筋も絵面もドコミカルだから最高。
日本の漫画だとか映画だとかの、とりあえず優しいヤクザだしとけばええやろ、みたいな態度は良くないと思う。
話はきちんとつながっていたけど、若干のそれでどうした感。
大洗にも星は降るなり
邦画シリーズ。
な邦ジャくダサ。太ゴピ傾。
イヴの海の家で適当なあんちゃんが棒な演技で戸田恵梨香がいかに自分に相応しいか語るお話。
何がしたいん?
これでもかとよしみの容姿馬鹿にしくさるけど、監督はこれが僕の作品です!って胸張って言えるん?
林なんなん?銚子に行く馬鹿を馬鹿にしくさるけど、監督はこれが僕の作品です!って胸張って言えるん?
邦画特有のくそ寒いギャグセンスで品のない笑いをとりにこようとして、全力で滑る感じ救いようがない。
人がしゃべってるときに無駄に音量大きいBGMかぶせんな。
ろくでもないエンディングをさわやかなJ-POPで解決しようとすんな。
なんで邦画のジャケットはクソダサいんや。
ファン票集めるためだけにこの人選じゃないんか。演技大丈夫か。
弁護士のキャラぶれすぎでしょ。どしちゃったん。
結局病気とかでちょーっとシリアスやろうとしてなんかんぃふぇぃjふぇあええ。
なんかキスマイか何かのスペシャルの企画を見せられている感じ。
酷い邦画のお手本じゃないですかね。
暗黒少女
ミステリー。
ミッション女子高の高貴な文学部で高貴な学級裁判するお話。
お姉さま!みたいな世界でミステリーやるのはちょっと新鮮で良いですね。
いかにどんでんを返してやろうかばっかり考えてて、話のツメがくそ甘い。ミステリーとしてそれでいいのか。
がーん!ってどんでん回して、読者があたふたしてる間にもっかいひっくり返して、ショック受けてる間に風呂敷広げっぱなしジャーマンでばーん!て話の幕を引く感じ。
文句付けた過ぎるから普通にネタバレする。なんなん。
造反たくさん出たん?とはいえ弱み握られてるんでしょ?歯向かってええのん?裏切者は自身の裏切る動機語れないから共謀できないでしょ?
草の根っこでそんなサクッと死ねるか?
まして味が変わらない程度に紅茶一杯でしょ?致死量いかんくないか?
なんで自分の思い通りにちょーっとならなかっただけで殺すん?サイコレズか?むしろ先生殺しに行け?
それぞれの話の矛盾の解決全部ほったらかして、あいつら全員裏切者だから全部嘘wwwwみたいな雑な話の片づけ方してええんか?ミステリーとしてそれでいいのか?????
???
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悪夢のエレベーター
だからどうして邦画のジャケはクソダサいのか。見る気マイナス六億。
こちらはね、よくある感じの邦画。
エレベーターに閉じ込められたおにいさんがどうしたどうした!??ってお話。
5億拾って、趣味で訳の分からん探偵業やりてえよね。
でてくるゴス女の子が本当にザ・邦画みたいな女優さんで邦画を感じる。
最初に「人生をどれだけ真面目に戦ってるやつがいるんだ…」とか言って、そういう系のテーマの映画なのかな?と思っていたら普通に密室サスペンスみたいなこと始めたりしてうける。
最初のアレ本当になんだったんだ?
お話自体はおおっ?おっ?おおお?ってなる感じでよろしい。が、なんでも精神疾患のせいにしてしまうのはどうもいただけませんね。
すっごいフランクに人死ぬからいまいちサスペンス的盛り上がりに欠けるやんね。
ザ・邦画みたいなシュールさをプッシュした笑いを取りに来てああ、はいはい。ってカンジ。
シリアスなところを無駄にコミカルにしてビビらせるところをきちんとビビらせきらないのなんなん。
なんなん。
鍵泥棒のメソッド
超久しぶりに邦画。
邦画のジャケはどうしてこうも見る気を無くさせるのか。
売れない役者と殺し屋が入れ替わる話。
堺雅人と香川照之がすごい級芝居をする。この組み合わせってよくよく考えたら半沢直樹じゃんね。安心と信頼の演技派。
今、あー半沢直樹ね。流行ってたよネ。とか思ったでしょ。それだけじゃないんだ。
脚本がめちゃくちゃきちんとしている。ザ・エンターテイメント。掴みも良し、展開も良し、オチも良し、余韻も良し。内田けんじとかいう人えらい。
真面目眼鏡広末涼子かわいい。
日本の映画のギャグだいたいしんどいんだけど、間と画と内容がきちんと笑いを取りに来てくれる。えらい。本当にえらい。
もうなんかべた褒めしかしてないけど、本当にdisるところがないからしょうがない。
邦画とかしょうもねぇ…と思っている人はこの映画を見てからしょうもねぇ…って言ってください。
僕は邦画しょうもねぇ…と思ってましたが、いい邦画はいいじゃんに変わりました。