ふわふわの泉

材料から入るSFは説得力が違う。

超軽量、高硬度、高強度の軽量で安価で大量生産可能な万能素材ができたらどうなるのかみたいな話。

いかに素材がすごいかだけじゃなくて、いかに安く簡単に材料が作れるか、加工ができるかについてしっかり書いてあってよいですね。

化学大好き女子高生であるところの主人公が池袋秋葉で完全に脳内再生された。

超軽量素材で空中艇作って生活してえ。

万能材料でえげつない大きさの構造物作りてえ。

ひたすらIF万能材料があったらを続けるのかと思ったら、中盤いきなり情報統合思念体みたいなのがでてきてマジか。

素材やりたいのか宇宙スペクタクルやりたかったのかはっきりしねえってところだけキズ。

出てくる製品、装置がいちいち気の抜けるようなネーミングなんだけど、これがむしろ新しい。

未来系ガジェットの名前って難しいよね。

ドミネーター、攻性防壁、WatchMe、hIE、アシスタント知性体、電脳メガネ、蒸留作物、量子葉とかどうしてもいかつくしたくなる気持ちを抑えて「ふわふわ」は偉い。

終わり方もすげーふわっと終わってタイトルに負けない読了感。

みたいなね。

CURE

いいホラーらしいので。

変な殺人事件を追いかける刑事のおっさんが頑張る。

サスペンス度が高すぎてこれホラーか?

理不尽な恐怖とか底冷えするような感じがちょっと足りねえ。

人間はだれしもストレスとか憎しみとか持ってて、ちょっとスイッチ押せばすーぐ傾くんすよ的なお話。

途中まではあってもおかしくないな?路線の怖さを追求していく感じだったのに最後の最後で理不尽なことになってて謎。

エンディング直前一回見逃して???ってなった。

古い映画は現代の気持ちで見てほーんそうですかってなるものが多い。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

デススター設計者の人間のおっさんとその娘のお話。

帝国軍の偉いおっさんたちが権力争いしてたり、ダースベイダーに怒られたりしててうける。帝国軍も社会なんやねえ。

レーザーでびくともしなかったシールド装置だとかスターデストロイヤーだとかが物理攻撃でワンパンなのさすがにどうなんや…

可視光通っとるんやから通信ぐらいなんとかしなさいよ

ハイパースペースからにゅっと出てくる艦隊めちゃんこいい絵。これだけで映画料金分の価値ある。

煙からぬるっと現れるAT-ATと、彼の二点バーストもたまらんよね。

モブしか出てこないから、ごりごり人が死ぬ。よい。

滅びゆく風景を見つめる二人みたいな終わり方最高。

この人たちの尽力があってこそメインストーリーのヒーロー達の活躍があったんやな…って気持ちになる。

スターデストロイヤーを戦闘機一機程度のエンジンで動かせるものか?エンジン全開!とか言ってるけど釈然としない。

デススターさんには惑星の一つや二つくらい消滅させて欲しかった。デススターの無敵兵器っぷりにもっと絶望してえ。

カタパルトからどわーって出てくるタイファイターがエモい。

ヽ(*゚д゚)ノカイバー

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

2005年公開て。2005て。

2は完全に頭おかしいヤンキーがやりたい放題やる映画だったけど、3にはアナキンの葛藤があってよい。

アナキンのひとたびダークサイドに染まったら一直線に人の道からころげ堕ちる様は圧巻。

ドロイドが酸素なくても生きていける立ち回りするの最高。

Execute order 66.

ってもう文字面だけでカッコいいよね。

スターウォーズの殺陣見るたびに思うんだけど、めちゃ軽切れ味抜群の刀であるところライトセーバー握っている割には動きがもっさりしているのよくない。

いくら相手が強いとはいえ2対1でライトセーバーで斬り合いしたら普通に2人の方が勝ちませんか?

タイマン勝負張ってた平安鎌倉時代ぐらいしか刀の時代はなかったというしね。

ジェダイは兵士じゃないんだ!とか言っときながら最前線にごりごり送り込んでばんばか死なせるのなんなん。ヨーダさん無能なん?

パドメすっげー簡単に死んだけどなんでや。突き詰めるならアナキンが頑張ったせいで死にましたって感じにして欲しい。

主人公のせいでヒロインが死ぬ創作はよい。

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃

結構最近のイメージだったけど、2002年とかだった。15年弱前とか。

宇宙船のCGが背景から浮いてて2002年を感じることができる。

アナキンがびっくりするぐらい調子乗ってて田舎のヤンキー感が半端じゃあない。

終始パドメが胸元がっばー開いて体のラインビシー出てる服着てて、おいおいジェダイをそんなに誘惑しちゃあダメでしょ…

パドメのアフレコ、坂本真綾がやってるらしい。へぇ。

シュタインズ・ゲート

Amazon primeにあって一日でマラソンした。

なんどやってもなんど見ても面白い。

初めてはゲームだったんだけど、ゲームのほうが自分が選んだ結果だから感慨もひとしおだよね。

ゲームのほうが牧瀬紅莉栖の作画が天才っぽくてよい。

アニメ→ゲームって入った人はどういう感想になるのか。

ディアスポラ

二回ぐらい挫折して積んでたけど帰省の新幹線で倒した。

最強にSF。人格が計算機に乗るようになったらどうなるかについての全て。

本の頭から精神の形成の過程ごりごり突っ込んでくるのヤバい。

とりあえず3ページまでに美少女が脱いだり、人が死んでみたりするナンパな本ばかり読んでたから強い文章を読む筋肉が弱ってて困った。

量子の話とか星とか宇宙の過程とか多次元とか専門用語ごりごり絡めながらほいほい出てくる。泣きそう。

これ読んでる人たちどの程度の前提知識持ち合わせて読んでるのか。

ひとつひとつ怪しげな単語が出てくる度にぐぐりながら読むのが良いのか、ほーんって読み飛ばすのがよいのか。

ほーんって言いながら読んだら話の脈絡が掴めなくなったりして疲れる。絨毯発見したらなんでシミュレーションおじさん達どんまいって話になるのん。

最後の方に用語集があるのに読み終わってから気がついた。

話が超宇宙スケールだから場所がパラグラフごとに何千年、何百光年単位でぶんぶん飛ぶ。脳がついていかない。

1タウって1mm secなんですって。計算速度の物理的限界で人間意識の1stepが1mm second。遅くね?

楽園追放がディアスポラじゃん!って言われてたけどディアスポラ∋楽園追放なだけで、テーマがめちゃくちゃでかい。別物。

生き物ってなんのために生きるんです?みたいなことを考えてた人は必読。

ですます口調でひたすら数学したいヤチマかわいい。

ガンマ線バーストめちゃくちゃかっこいい。

頑張って読む価値ある。