ゴーストバスターズ

良い。

よくネタにされてるから、ほーんぐらいの軽い気持ちで見てみたら結構本気で真面目に作られてる映画だった。

出てくる謎メカがいちいち格好いい。自分で作りたい。ゴースト貯めとく箱とかね。

BGMがいちいちファンキー。ホラーだったりシリアスだったりするところでノリノリの音楽を流して、意地でも愉快にしてやろうという鋼の意志を感じる。

ゴーストバスターズのテーマ曲も陽気で格好いいやんね。

ラジオ作りながら見たからあんまり覚えてねえ。

黒い家

前半は小説より100倍こっちだ。普通のところで普通にしてるだけでビビらせるとか大竹しのぶの演技マジかよ。

後半はなんかごちゃごちゃしててそうでもない。小説のほうが怖え。

劇中に訳の分からん不穏な音挟んだり、訳の分からん工場の画挟んだりするの面白い。

呪怨にしてもそうなんだけど、自分の家とか、学校とか職場とか、自分の領域!ってところごりごり侵食してくるタイプのホラーはやっぱり怖いですね。

カメラファーって望遠になって、拝啓がぐーって寄ってくるカット、どうやって撮るんかわからんが、エモい。

出てくる頭おかしい人の演技をする人たちが、普通に話したり笑ったりする様子が想像できないから、役者ってすげえ。

裏返すと、人間の立ち振舞ってその人の印象をばしばし決めてるんだろね。気をつけよう。

性食鬼

青年誌の漫画らしいのだけど、エロSFと聞いたので買ったら。

展開のあるエロ漫画ってめっちゃエロいと思うんだけど、成年誌って12ページ内で必ず一回(できれば二回以上)はセックスしないといけないから展開させるのが難しい。

ので、実はエロい青年誌の方がそこらへんの成年誌よりよっぽどエロいんじゃないか。みたいなね。

何か宇宙人?だったかが女子高生をすげえぶち犯そうとするからエロパワーの高さをみ込まれた主人公の女子高生が謎の隊宇宙人機関の謎エロ装置を駆使して宇宙人をえっちに退治するお話。

文字に起こすと脳が溶けてそうなぐらい頭悪いな。

今気づいたけどSF要素全然なかったなこれ。

バトル・ロワイヤル

中学生だったか高校生だったかが殺しあうやつ。

青春っぽいのが始まる度に銃とかなたがぶち壊すの完全にギャグ。

いっちばん最初にアスカの声の人が出てきてびっくり。いきなりアスカがいい声でめっちゃ物騒な説明始めるのウケる。

北野武の狂ってるっぽさ良い。

コンソールカタカタ叩いて爆弾生成してるだけで人殺しのひの字も出てこんエンジニアさんたちめっちゃ無邪気でよい。

大体デブは最初にさくっと死ぬし、ロマンチは心中するし、女子グループは自滅しててステレオタイプの塊みたいな展開なんだけど、それだけにそれぞれのキャラが立っててあーはんって感じ。

できれば全員死んで、北野武がラジオ体操だけして「完」ってなって欲しかった。

北野武の「無責任?知らねえバカヤロー!」強い。バカヤローで全部済ませたい人が見て謎の開放感をゲットする映画らしい。

やたら断崖絶壁の見覚えのある島やなって思ってたらどうもロケ地八丈島らしい。へえ。

ゴーストライター

どっかで大どんでん返し!絶対見るべき!

みたいな評判を見た気がした(大どんでん返し!ってわかってるだけでネタバレだから、極力忘れるようにしている)ので見た。

そんなでもない。

主人公のお兄ちゃん、選任が殺されてるっぽいってわかってんのにべらべら喋るわ、ぽいぽい資料持ちだすわ、そのくせ金が欲しい訳でもなさそうだし、真実が知りたいわけでもなし、何がしたいのか分からん。

アメリカの訳わからん何もない島が舞台なんだけど、本当に何もなさそうで楽しそう。

全部アメリカが裏で手を引いてたんや!みたいな陰謀論。写真はタンスの裏に貼ってある(気付かん)し、暗号解読はありがちすぎ。

アメリカの訳わからん何もない島行きのフェリーに乗って、訳わからん島のモーテルに泊まりてえ。

砂の女

砂のじゃりじゃり感とか、塩水のベタベタつく感覚とか、浜辺の焼き付ける太陽とかめっちゃ伝わってきてすげえ。これが文学の力か。

砂の女めっちゃエロい。これが文学の力か。

おっさんが砂の生活に閉じ込められて慣れちゃう話。

水、女、嗜好品ってどんどん与えられるんだけど、最後に自分が納得する仕事を見出して砂からの脱出を諦めちゃう。

砂の女曰く「いずれ男というものは、何かなぐさみ物なしには、済まされないものだからと納得し、それで気が済むというのなら、けっこうなことである」とのこと。

なぐさみ物て。安部公房先生厳しすぎる。

自分の人生砂の生活になってませんか?自分の労働砂の労働になってませんか?お前の信じるやりがいは、なぐさみ物に過ぎないんじゃないですか?みたいなこと考えるとめっちゃ怖え。

色々と局所的にエモい文がいくつかあったと思うけど忘れた。

本の薄さにしては内容が濃い。

グッバイ、レーニン!

昏睡してる間に東西ドイツ統一しちゃったもののびっくりすると死んじゃう(!?)母を、まだ東ドイツが続いてるんだぜって騙し続ける息子の話。

独特のギャグセンスが光る。主人公が生産終了になった東ドイツのピクルス集めまくる。

アンダーグラウンド思い出すんだけど、あっちは完全に悪意で人を騙してたのに対して、こっちは完全に善意で人を騙してる。

善意だから、嘘が嘘だと分かった時の開放感が足りない。不安に落として開放!っていうエモさが足りない。安定から絶望にドーンってエモさが足りない。

看護婦ララちゃんくそかわいい。看病されてえ。

ベルリンの廃墟でやってるクラブイベントめちゃ楽しそうだった。音楽もベルリンチックで良い。ベルリンの廃墟から足出してララちゃんと「東ドイツなくなっちゃったね」ってしてえ。