SHIROBAKO
疲れたので。
働くとは何かって話。このアニメ作った人たちがたまたまアニメ制作会社に勤めていたからアニメを作る話になった。
なんであなたは働くんですか?
酷い扱いを受けても転職しないんですか?
後工程、お客さんのことを考えて働かないとだめですよ?
みんなで力を合わせて何か大きな仕事をするってやっぱりいいよね?
あなたが見えている部分はほんの一部分でも、本当にたくさんの人の力が合わさって世の中は動いていくんですよ?
みたいな本当だったら説教臭いことを考えさせながらきちんとエンターテイメントをやり、最後に働くっていいことだよねって思えるようまとめてくれる最高のアニメ。
が、実際に働きたくはないよな。5億欲しい。
矢野パイセンか宮森パイセンにどやされる職場でなら働きたい。
見たことある人も働き始めてからもう一度見るべき。
フリクリ
最近フリクリの劇場版がタコ殴りされてるのを見て、こんなタコ殴erを生むほどの原作てなんやねんと思ったので。
アニメクリエイターが調子乗ってめちゃくちゃいろいろやるアニメ。
とにかくGAINAXとProduction I.G.の絵の人、音の人、演出の人が面白いと思ったこと全部やる。話の筋はあってないがごとく、とりあえずパンチ力だけでぶち込む。
だから、常時BGMにピロウズのギターがびゃかびゃか鳴ってるし、EDは無駄に実写で原付のストップアニメーション(なんで?)だし、登場人物は大体の問題をギターで殴って解決する。とりあえず力こそがパワーなのだ主義。
実験的過ぎて1話見るのにめっちゃ体力がいるが、それだけあってアニメを見ているだけなのに脳とか目とかいろいろ鍛わる気がしてくる。
全部力でぶん殴っちゃえばいいのだ主義で青春っぽい雰囲気を走り抜けるから、見た後のサッパリ感がものすごい。
これOVAらしいんだけど、ちゃんと制作費回収できたんやろか?狂信者を生み出すが世間一般には絶対受けないでしょ。
この素晴らしい世界に祝福を!
TLに流れてくる黒魔法使いちゃんのえっち絵が良いので。
ふつうの異世界転生なんだけど(常々異世界転生が1ジャンルとして成立しているののはおかしいと思っている)、大して主人公が俺TUEEEEEしない。
ヒロインも典型的ヒロインがいるわけでもなく、酒飲んだくれてる女神、邪気眼黒魔ちゃん、ドM女騎士とかいう色物メンツで固めてくるから挑戦的。どちらかというとギャグアニメ路線か。
ヒロインがダメダメで、主人公がなんとか面倒見るという構造なのでジト目が少なかった。
黒魔同士ちゃんのキャラデザだけが無限にかわいいのと、黒魔同士ちゃんの爆裂魔法の描写だけが無限にかっこいいのが見どころだった。
異世界転生にしては頭おかしい(行動の動機が狂ってる)登場人物が出てこないので、安心して見ていられた。
2期の頭、絵崩れすぎじゃない?ヤバくない?って思うけど、そういう作画ってことみたい。が、2期OPの崩れ加減はそういう表現だとは言わせない、許さん。
キングスマン
青年がイギリスの秘密スパイにスカウトされて俺TUEEEEする映画。のように見せかけてただ楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画。
悪役が各国のブレインと意味深に暗躍活動を語り合ってるんだけど、その内容が「地球温暖化は地球のインフルエンザ。ウイルスである人間は有能な奴以外全部殺そう」とかいうキチガイにもほどがある内容でがっかり。悪役には哲学ある悪役をやって欲しいよなぁ…と思ったが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画だったので問題なかった。
秘密のスパイ機関のトップがそんなあからさまなキチガイアイデアに賛同すんなよ…と感じられるが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画なのでしょうがない。
「犬を撃ち殺さなかったお前はなんて根性が足らんのだ、本当は空砲なのに…」ってしみじみ語るけどお前犬殺さそうとした張本人やんけなんなん…と思ったが、楽しく人間の頭を爆発させたいだけの映画だったので問題ない。
作中の至る所で「イギリス紳士とは…」って語られるけど、お前らやることなすことゲスだし理性ないし紳士のかけらもないやんけと思われるが、そのダブルスタンダードさがイギリス紳士ということでよろしいか。
なにげないお店の裏に隠し扉や地下通路があったり、壁掛けの絵を傾けると壁が開いて武器が出てきたり、THEスパイ的なスパイ描写はロマン。
悲壮な音楽が流れる人類滅亡はまあエモいが、愉快に人類滅亡ってのもかなりエモい。その点陽気なBGMで花火吹かしながら世界中で殴り合いする画ってエモエモのエモだよね。
これ作者虐殺機関読んだでしょ。
アウトレイジ
やくざが争ってめっちゃ人が死ぬ映画。
やくざが争ってめっちゃ人が死ぬ。
見ると菜箸と歯医者がダメになる。
それぞれのキャラクターがしっかり立ってて、小悪党は小悪党っぽく、キチガイはキチガイっぽく、マジもんの悪者はマジもんの悪者っぽくきちんと演技されていてよい。
どの人の殺し方も、画を見るだけでうえええってなるぐらい嫌すぎる殺し方でよい。
怒鳴るシーンが沢山あるんだけど、お店で隣の席の人が店員さんにガチギレしているときぐらいの居心地の悪さが感じられてよい。
基本的に全部のシーンが不快。救われない。最高。
全く自身に害なく不快な気持ちになれる純粋に不快な映画って自身の情動の変化を相対的に感じられていいよね。