タクシードライバー
ニューヨークの狂ったタクシードライバーの話。1976年の映画らしい。
ガスコンロで腕をあぶる筋トレシーンがめちゃ有名だったので。
めちゃくちゃ名作として扱われているけど、当時においてげつない名作だけど、今日ではリスペクトされすぎて、現代人が見ると大したことなく見えるパターンの映画だと思う。
ニコニコ技術部みたいな手製の仕込み銃作って鏡の前で超ドヤ顔でYou talking to me?ってやってるロバートデニーロ、完全にアメリカ製邪気眼でしょ。僕もやりてえ。
自分の価値観で全部正そうとして、ごんごん人殺しまくる主人公が完全に英雄症候群ではないの。
最後の長回しの屋上からずいーっと撮る画、いかにも新手法でしょ!この撮り方新しいでしょ!どうどう!??って感じがしてクドい。
BGMでかかってるファーってラッパはよい。
虐殺器官
映画の方。
伊藤計劃の作品映画化プロジェクト第三弾。
これ完全にPSYCHO PASS1期だ。ジョンポールが完全にマキシマ先生でした。
R15指定だけれど、描写的にも思想を毒していく感じもかなりR20。
実写では絶対できないこれでもかと少年兵を撃ち殺す。スターバックス世界と虐殺世界の対比のためとはいえくどいぐらいぐいぐい殺す。声もがんがん当てる。やばい。
人をかっこよく殺しちゃう映画結構あるけど、これでもかとヒトの生理的嫌悪感殴りまくって戦争ダメ、絶対やるスタイル強い。
ジョンポールが管理社会 is まじゴミと、これでもかと説く。一応IoTとか情報化社会とか、高度な認識でよりリッチなUXを!とか言ってる会社に勤める身としてはこういう思想に感化されちゃう人が無駄に増えるのは悲しみ。
屋内は全禁煙!とか正しさを追求する路線追いかける現状を見てもまあそうなるのはやむをえんですね感もあってより悲しみ。
9.11を受けてのコレだったんだろうけど、中東で戦争があって、テロがあって、トランプがイスラム教徒絶対国内にいれねえ!とか言ってる今において超ホット。
とはいえ、よそで火をつけて回ればうちでは燃えんでしょ理論は2017年においては無理がありすぎるのでわ?
SF描写として、このコンセプトムービーを完全にリスペクトした描写が沢山あってよいですね。
ロボットにはもっと肉々しさがあってもよいと思う。
AR/VRとかIoTとかがきちんとした映像になる活動は総じて良い。
世界最速のインディアン
おっさんが自分のバイクの限界を試すために、スピードランの聖地の塩湖に旅するだけ。ザ、ロードムービー。
ぼろぼろのくったくたのよれよれのバイクに跨って走るじいさんがびっくりするほど格好いい。
無限に広がる塩湖を爆速で一直線に走る姿がエモいことこの上ない。
60過ぎたじいさんが夢を追わない人間は野菜だよ…とか言いながらバイクのシリンダー鋳造してたりしてぐっとくる。
道中おっさんに会う人たちと片っ端から仲良くなって助け助けられで超優しい世界。
人生よく分からんです…ってなってるときに見たら元気が出る系のやつ。
かなりよい。
トップをねらえ!
名作のロボットアニメらしいので。
名作か?
エースをねらえ!の印象があるから昭和スポ根ものか?と思ったらロボットアニメだったかと思ったらやっぱり昭和スポ根ものだった。
敵艦隊が1億とか出てくるのうける。
ガンバスターが無駄に強くてうける。
バスタービーム!とかギャグみたいな名前の技で1億の敵をばりばり撃ち落とす様はもはやギャグか。
無修正の乳がすげえ揺れる。
ロボット兵器の中のインターフェースとか、腕でレバーガシャーンとか、無駄に並んだスイッチパチパチパチとかめちゃくちゃエモい。超みどころ。
『銀河中心殴り込み艦隊』。ネーミング100億点。
話のスケールがでかいのに24分x6話しかなくてどんどんかっ飛ばす。かっ飛ばしすぎてて話に脈絡がねえ。
終始光速移動とか超重力による時間の伸びが絡んだSFが出てくる。新海誠が昔、人と人の距離と宇宙みたいなのやってたの、ここら辺から来てたりするのん?
オータコーチくそかっこいい。宇宙で頼れるのは自分だけだ!
ガーンバスター!
オーディション
いいホラーらしくて見た2。
きちんとホラーしてるけど、スプリッター度が高い。
おっさんが再婚相手探したらoh...って話。
エンディングテーマがやたらかっこいい。いきなり和製リキッドファンクぶち込んできてびっくり。
いくらぐぐってもろくな音源手に入らなくて悲しみ。
メンヘラとかいう言葉がきちんと定義されて、その頭おかしい度合いが周知されたこのご時世であればまあそんなもんかなって感じ。
ヤンデレとか欠損とかそういう系の創作チラホラアレしてたら変な体性ついてよくないね。
どうしてもこの手の人間が怖い系のホラーは黒い家の大竹しのぶの怪演が強すぎて他が霞んでしまうように思えます。
バレエ美少女のふとももに焼けたひかき棒当てるおっさんやべえ。
ふわふわの泉
材料から入るSFは説得力が違う。
超軽量、高硬度、高強度の軽量で安価で大量生産可能な万能素材ができたらどうなるのかみたいな話。
いかに素材がすごいかだけじゃなくて、いかに安く簡単に材料が作れるか、加工ができるかについてしっかり書いてあってよいですね。
化学大好き女子高生であるところの主人公が池袋秋葉で完全に脳内再生された。
超軽量素材で空中艇作って生活してえ。
万能材料でえげつない大きさの構造物作りてえ。
ひたすらIF万能材料があったらを続けるのかと思ったら、中盤いきなり情報統合思念体みたいなのがでてきてマジか。
素材やりたいのか宇宙スペクタクルやりたかったのかはっきりしねえってところだけキズ。
出てくる製品、装置がいちいち気の抜けるようなネーミングなんだけど、これがむしろ新しい。
未来系ガジェットの名前って難しいよね。
ドミネーター、攻性防壁、WatchMe、hIE、アシスタント知性体、電脳メガネ、蒸留作物、量子葉とかどうしてもいかつくしたくなる気持ちを抑えて「ふわふわ」は偉い。
終わり方もすげーふわっと終わってタイトルに負けない読了感。
みたいなね。